4月1日、法務省大臣室に行き上川陽子法務大臣に面談し、犯罪被害者の経済的補償について要請をしてきました。
私は、昨年から「一般社団法人犯罪被害補償を求める会」(通称:手をつなぐ会)の副理事に就いています。この会は犯罪によって家族の命を奪われた犯罪被害者当事者が主となって活動を続けていました。
そして、本年1月20日付で法務大臣宛に「要請書」を送付したことをきっかけに実現した面談でした。
犯罪被害者は、精神的被害、身体的被害、生活被害、社会的被害(偏見等)など様々な深刻な被害を受けますが、経済的被害も甚大です。加害者は治療費など支払わないので10割負担の治療費の請求を受けます。家族が亡くなれば葬儀費用がかかります。仕事もできなくなり収入が途絶えます。マスコミが動けば引っ越しも余儀なくされます。さまざまな経済被害に対する補償は不十分です。
そこで「犯罪被害者基本法に則った総合的な犯罪被害者支援を求める要請」をしてきました。主には次のような内容です。
一 犯罪被害者の損害回復の実現について、犯罪被害者が迅速かつ確実に損害の賠償を受けられるよう、損害回復の実効性を確保するための必要な措置をとること。債務名義を得ても犯罪被害者等が損害賠償を受け取ることができない状況について実態把握のための調査を行い、その結果に応じて必要な施策を講じること
一 損害賠償の国による立替払制度と加害者への求償制度を設けるなど、新たな犯罪被害者等補償制度を創設し、犯罪被害者に対する経済的支援を充実させる施策を講じること
上川大臣も被害者の声に真摯に受け止めていました。僭越ながら私も少し意見を述べてきました。
私たちも、いつ犯罪に巻き込まれるかわかりません。今後も情報発信をしますので、是非、自分のことと思いながら読んでいただけばと思います。
「犯罪被害補償を求める会」→ホーム | Hanzaihigaisya (wixsite.com)
※HP上部の「お知らせ」をご覧ください(翌4月2日には警察庁へ要請に行き、院内集会も開きました。)。